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「Googleの正体を暴く!」が面白い

週刊プレイボーイの「Googleの正体を暴く!」は、非常におもしろく読める、それでいて核心を突いた良い連載記事だ。

グーグルにはいろんな顔があり、「Googleの正体」として何を取り上げるかは難しいところだが、今回はブック検索を切り口にしてある。

グーグルのブック検索とは、既存の書籍をデータ化して、ネットで利用できるようにしようという新規事業である。
そのコンセプトは悪いことではなく、むしろ、良いことだと私は思ってます。
(書籍原理主義では、私はありません)
ただし、問題は、やり方であり、その影響に関して、グーグルが無頓着というか傲岸不遜であること。

グーグルの進め方は、
・書籍をデータ化します
・文句がある人は、アメリカの裁判所に訴え出てくるように
と言うもの。
こうでなくっちゃ、「革命」なんてできないよとも思うけど、ストリートビューと同様に、そんなに急いてやることなのかな?と疑問も持ってた。
(で、私は頭の中でちょっと考えただけで、深く理解をするために積極的な情報収集も、具体的な抗議行動もしてこなかった。)


週プレの連載は、この疑問にピッタリ答えるものだ。
こうした話は、対立した立場同士がそれぞれの理念を主張して交わることがない宗教論争になりがちだ。
この記事では、ライターである自分が、自分の書籍をどう扱われているかと言う視点に立ち、具体的に追っていく等身大の話で組まれている。

自著のブック検索での扱いを確認し、OCRで誤った変換されて掲載されている状況や、一方的な公告一本で告知を済まそうとするグーグルに直接問い詰め、公告の連絡先に問い合わすと、たらい回しにされて、結局はちゃんとした返事が来ないと言うか、担当部署に行き着かない様を描く。
グーグル至上主義の人にこんなことを言うと怒られそうだが、その様はまるでお役所。あるいは、お役所のセクショナリズムと外資の非常さのハイブリッド。
しかも、図書館を「ロンダリング」の場に使っているあたりが狡猾。
超管理主義のビッグブラザーと言えば、昔IBM、一昔前はMSが相場だったが、どうしてどうして、グーグルってPRで作ってる明るい会社と言うよりは、IBMやMSどころではない非情な顔と途方もなく長い腕を持っているなとの印象を持った。
じゃあ、読んでいて、薄ら寒いかとか怒りが湧いてくるかと言うと、ライターの人柄や文体なんだろうけど、ちょっとユーモラス。

で、第二回目のラストでは、ついに訴訟に出た。
それは、訴訟にでも出ないと、グーグルは真剣に応対しないし、グーグルは裁判所が議論の場だと思ってる節があるので、もうこれしかないんでしょう。あえて、敵の庭に飛び込んでいく姿は、まさにジャーナリスト。かっこいいです。


「グーグルが悪玉」と決まったわけではないけれど、困ったことをしようとしているかも知れないよと言う警鐘として、あるいは、グレーゾーンを明確にして伝えると言う意味で、非情にすばらしい連載だと思います。


ホンダのF-1の記事も良かったし、最近の週プレは良い仕事してますね。

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